日本語にすると同じ意味だけど、実はニュアンスが違う、使う場面が違う。そう言うケースはこれまでもありましたけど、今回もそうです。
とても基本的な単語なのですが、中学の頃はどう教わっていたか、思い出しながら調べてみました。
参考書の例文は「私は今日の午後彼女に会うつもりだ。」
正解は I am going to see her this afternoon.
Ken は I am going to meet her this afternoon. と書きました。
see が正解?meet は間違いなんでしょうか?see と meet は何が違うのでしょうか?
see
see を”会う”という意味で使うのは
- 面識のある人と会う
- 意図せず見掛ける(視界に入る)
- 一方的(相手の意思とは無関係)に会いに行く
- 会うこと以外に目的がある
場合です。
面識のある人と会う
既に会った事がある人と会うときには see を使います。
ですので、挨拶も”nice to meet you”ではなく、”nice to see you”となります。
もし、会ったことがある人に”nice to meet you”を使ったら、「自分忘れられてる?」と言うことになってしまいます。
意図せず見掛ける
「探していたわけでは無いけど、偶然見かけた」と言うシチュエーションで使います。
watch と see と look の違いでも触れましたが、see には
- 偶然見かける
- 自然と視界に入る
と言ったニュアンスがあるので、
「Kenを見なかった?」「そう言えば、コンビニの前で見たよ」
と言うときには see を使うのです。
一方的に会い行く
これは例えば「動物園にパンダを見に行く」とか、「イベントへ芸能人を見に行く」等。
相手の都合とは関係なく、相手はこっちを知らないけど会いに行く。そんなシチュエーションです。
会うこと以外に目的がある
後で書きますが、通常約束をして会う場合は meet を使います。しかし、約束をして会っても、会うこと以外に目的がある場合 see を使います。
例えば「医者に診てもらう(see a doctor)」、「弁護士に相談する(see a lawyer)」と言った場合です。
meet
meet を”会う”という意味で使うのは
- 初対面の相手と会う
- 双方が合意の元で会う
- 出会い直す
- 抽象的な物に会う
の場合です。
初対面の人と会う
面識の無い人と会う、初めて会う時は meet を使います。
双方が合意の元で会う
お互いが会う事に同意している時、meet を使います。
約束をした上で会う時とか、約束をする時。「明日オフィスで会いましょう」と言うときは meet です。
出会い直す
過去に出会った人同士が、成長して再び出会うような時。成長して、あの頃とは別の人間になって出会い直すシチュエーションでは、面識のある相手でも meet を使います。
抽象的な物に出会う
具体的な物や生物では無く、抽象的な概念等に出会うとき meet を使います。
Wherever she went she met hostility and prejudice.
引用元:seeとmeetの違い | 真剣に学びたい人のための英会話学習サイト
彼女はどこにいっても、敵意と偏見に遭遇した。
正解は?
see と meet の違いはわかりました。では例文「私は今日の午後彼女に会うつもりだ。」で使うのはどっちでしょう?
この文だけだと、相手が初対面なのかどうか、約束があるのかどうか判りません。前後の文から判断しなければいけないのでしょうが、前後の文がありません。
英作文の問題でこの文だけが単独で出てきたら、どっちでも正解で良いんじゃないでしょうか?
see と meet、中学生の時は”初対面がどうか”を教わったような記憶があります。でも、それだけだったような。
今回参考にさせていただいたサイトは
“meet” と “see” の違いって? | Gaba Style 無料で英語学習
seeとmeetの違い | 真剣に学びたい人のための英会話学習サイト
さんです。ありがとうございます。
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